こんにちは。Web宣伝担当のNです。
今回は「ギャザー」についてのコラムです。
みなさんはソーイング作品を作る時、ギャザーを寄せたことはありますか?
わたしは「ちょっと面倒だしやめようかな…」と一旦思い、けれど出来上がった時の可愛さをイメージして「やっぱりギャザーを寄せよう!」となる…そんな問答をいつもやっています(笑)
今回は基本的なギャザーの寄せ方とちょこっとしたコツをご紹介。
まだギャザーを寄せたことない人は、ぜひこのコラムを読んだあとに挑戦してみてくださいね。
ギャザー寄せを使用した作品
まずはギャザーを寄せた作品を紹介させてください!

こちらは店舗販売レシピ「ギャザーエプロン」です。同じく店舗で販売中のレシピ「KIDSおめかしエプロン」とお揃いになるようにデザインされた大人用エプロンです。
どちらも胸元にギャザーが入っている作品です。

トートバッグの周りにフリルがいっぱいついたトートバッグと、いつものポーチにフリルをつけてみた作品です。
シンプルなバッグやポーチもフリルをつけるだけでかわいさ10倍!(※個人の感想です)
「フリル…? ギャザーとは違うの?」と思った方も多いかもしれません。
フリルとは、細長い生地の片側にギャザーやプリーツをとったひだ飾りを寄せた飾りのこと。なので、ギャザーを寄せることができれば、フリルも作り放題になります!
ギャザーの寄せ方
では、一般的なギャザーの寄せ方をご紹介します。

簡単に説明すると、以下の4ステップ!
(1)10cmほど糸を出して粗ミシンをかけ、また10cmほど引き出してから糸を切るのを2回繰り返す
(2)合印で合わせる
(3)(1)で引き出した下糸を引っ張りギャザーを寄せる
(4)本縫いをする
一見難しそうですが、やっていることはとってもシンプル。
コツを覚えればさらに簡単キレイにできるので、詳しく紹介していきますね。

粗ミシンをかけるときは、縫い目の長さを3~4mmに設定し、上糸の押さえ圧を弱くします。
上糸の押さえ圧を弱くすることで、下糸が生地に食い込まなくなり、下糸が引っ張りやすくなります。

粗ミシンは2本かけるのですが、本によって「本縫い線を挟む」場合と「本縫い線の上に2本」かける場合があります。

本縫い線を挟む場合は、線を挟んで0.5~0.7cmの間隔で平行に2本粗ミシンをかけます。
本縫い線を縫う際に粗ミシンが両端を抑えてくれるので、縫いやすいのですが、粗ミシンが表から見える為、最後に粗ミシンを抜く必要があります。
針穴が目立ちやすい生地などは、粗ミシンを抜いた跡が目立ってしまうので、生地によってはおすすめできません。

本縫い線の上に2本かける場合は、寄せた生地が少し浮くため少し縫いにくいですが、粗ミシンが表から見えないため、最後に粗ミシンを抜く必要がありません。
どちらもメリットデメリットがあるので、生地によって使い分けてください。
また、お洋服の裾など長い距離のギャザーを寄せるときは真ん中で1目返し縫いをすると、1ヵ所動かない場所ができる為、左右から生地を寄せて均等にギャザーが入ります。

合印を合わせるタイミングも本によって違います。
本によっては、ギャザーを寄せてから合わせる場合と、合印を合わせてからギャザーを寄せる場合がございます。
ギャザー寄せからする場合、ペンで書いた合印は見失ってしまうことが多いため、V字に切るのをおすすめします。
実はこの写真にもペンで印をつけたとこがあるのですが、ちょうどひだにかぶってしまい見にくいです。
切れ込みを入れると生地がほつけてくる場合もあるので、合ったほうを使ってくださいね。
ロックミシンでギャザー寄せ
ロックミシンでもギャザーを寄せられるのをご存じですか?

ロックミシンの差動を使うことで、縫うだけでギャザーが寄ってくれます。
これだけでも少しギャザーが寄っていますが、針糸の2本(赤と黄色)を引くことで好きなギャザー量を作ることができます。
ミシンで2回縫う作業をロックミシンだと1回で縫えてしまうので、とっても時短になります!

また、セパレート押えを使用して2枚一緒に縫うと、一気にギャザー寄せと本縫いを行えます。
ロックミシンのコラムに少し掲載しております。
ぜひそちらもご覧ください♪
いかがでしたか?
文字や画像だと難しそうに感じるかもしれませんが、一度やってみると、思ったよりも簡単にギャザー寄せができます。
ぜひギャザーを使ったかわいい作品を作ってみてくださいね。
※トーカイ公式X(旧Twitter)またはトーカイ公式インスタグラムでもギャザーの寄せ方を動画で解説しております。
ぜひ合わせてご覧ください。
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